札幌教育コラム

子どもの「学力低下」が話題になっています

子どもの「学力低下」が話題になっています

文科省が子どもの学力の変化を調査する、「経年変化分析調査」の令和6年度の結果が7月末に公表されました。

結果は小学生も中学生も、前回の令和3年度からスコアが低下、とくに小学6年生の算数が大きく落ち込んでいるとのことでした。

原因は、コロナ禍?


さまざまな原因が推測されています。

ひとつは「コロナ禍」。

今回の調査対象の子どもたちにとって5年前です。


全国的に1か月の休校があり、多くの学校行事、部活動などが制限されました。

小学6年生にとって、1年生からの低学年時の学習習慣に大きな影響が出たとの見方です。


原因は、スマホ?


スマホなどのゲーム、動画視聴などが学力低下の最大の要因だという見方も、当然強いです。


同じ調査で、保護者の目から見た「子どものスマホとテレビゲームの時間(平均)」が、小学6年生で計2時間18分、中学3年生で計3時間44分だったそうです。


同じ質問を小学6年生の子ども自身にしたところ、4時間以上ゲームをしている子が17.5%、学習やゲーム以外のSNSや動画視聴が4時間以上の子が11.8%もいたそうです。衝撃的な数字です。

親が思っている以上に、または親の目が届かないところでというケースもかなり多そうです。


学力低下の回避 ①


「経年変化分析調査」では、さまざまなアンケート項目で、環境と学力の相関関係を調査しています。

これは、ご家庭での関わり方や考え方の参考になりそうです。


「保護者がお子さんと学校の勉強のことについて話をしているほど、勉強時間が長い。」


これは各科目の内容や習熟度をチェックし、場合によっては親が勉強を教える、という意味だけではないと思います。

そこは私たち学習塾の役割だと思っています。


お子さんの学校での様子に、お子さん自身のことを、親として興味をもって笑顔で、お子さんの顔を見て聞いてあげていますか?

お子さんの仲良しの子の名前を、フルネームで何人言えますか?

得意・不得意ではなく、好きな科目は何ですか?

お子さんが好きな給食の献立は何ですか?

お子さんの学校の先生の名前は?その先生のあだ名は?

国語の教科書の文章を読んでみるのもいいでしょう。

自身も小学生のときに習った、懐かしい文章があるかもしれません。

この作家さんの文章が教科書で扱われているんだと、意外な文章に出会うかもしれません。

親が知っている、親が好きだという物語や詩は、お子さんもきっと楽しく読むと思います。

お子さんの 「楽しい」を、親が楽しく共有することが、大切な関わり方なのではないかと考えます。

学力低下の回避 ②


「勉強時間が短い子、スマホを使っている時間が長い子は、保護者もスマホを使っている時間が長い


これは耳の痛い話です。大人が少ないオフの時間に、家で自由な時間を過ごすのは悪いことではないとも思います。

でも、「子は親の鏡」ですね。

子どもが見ているということを少しだけ意識して、せっかく一緒にいる時間にそれぞれが無言でスマホを操作している時間は減らした方がよさそうです。

子どものスマホルールではなく、家族のスマホルールを家族みんなで守っていくのもいいでしょう。


ICTに頼りすぎない


インターネット、動画、SNSだけではなく、生成AIなど、急速に便利な世の中になっています。

しかし、便利になるほど人間は自分のアタマを使わなくなってしまうことも多々あります。


昔は友だちの家の電話番号など何件も暗記できていたものが、今では全然覚えられなくなりました。

料理も動画に頼りきりで作っていると、いつまでも同じ動画に頼りがちになります。

やはりメモを取らないとです。


小学生が、学年相応の語彙を身につけることも四則計算を中心に基礎計算を身につけることも、単位の変換ができるようになることも、自分のアタマを使って集中して、演習量を確保していかなければいけないことです。

英単語漢字も、書かなきゃ覚えられないです。


スマホに頼らない、スマホに負けない家族の関わり、親子の会話を大切にして、学力低下の波に飲み込まれないよう、親ができること、私たち学習塾ができることを考えて、協力して子どもたちを支えていく必要を強く感じています。

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