はるはるコラム

学力テスト・模試の有効活用

学力テスト・模試の有効活用

学力テスト・模試の
有効活用


北海道に限った話ではありませんが、秋は受験生にとって勝負の季節です。

北海道では、学力テスト(9月A、10月B、11月C)と、道コン(北海道学力コンクール)という、受験期には3万8千人の全道受験生の3人にひとりは受けると言われる模試が続きます。

Aテストの約1か月後にBテスト、10日後に10月道コン、3週間後にCテスト、2週間後に11月道コン。中学校によってはCテストと11月道コンの前後に定期テストも入ってきます。

そんなにたくさん受けて
意味はある?


先述の通り、ABCテストもふくめて、かなり頻繁ともいえるスパンで学力テストがあります。入試に必要な「総合力」は、10日や2週間で大きく変わるものではありません

ただ漠然と回数を消化し、結果に一喜一憂していると、気がつけば冬になり、夏からの成長を感じられないまま、なんていうことにもなりかねません。

学力テスト・模試を

多く受けるメリット


模試は受験が近づくほど、出題範囲も本番の入試の広さに近くなり、その時点での自分の位置を確認するうえで、もちろん模試は受けた方がいいです。

また、時間配分自己採点の習慣をつけるなどの「テスト慣れ」も必要なことです。

「定期テスト」と「入試」

の違い


定期テストは言うまでもなく、3~5か月程度の学習範囲のテストで、3年間の全学習範囲の入試と比べて範囲がせまいテストです。「数学」といっても「文字と式」「連立方程式」 と、単元がしぼれるため、数週間前から単元ごとにつぶしていく対策学習で対応がしやすいです。

一方、入試は範囲が広く総合力が問われるため、数週間で得点力を同じように伸ばすことはできま せん。

「定期テスト」の学習法を
うまく活用する


定期テストは範囲がしぼれるから短期間で成果がでる」。ここにこそヒントが隠れています。

ちょうど定期テストの対策学習に近い、2週間~1か月のスパンでやってくる模試ごとに、単元をしぼりこんでつぶしていくと、同じような成果が出て、模試ごとに自分の成長を確認できるのではないでしょうか。

科目で語らない。
細かく単元を分ける


「次の模試では英語を何とかしよう」「数学をがんばろう」など、科目で捉えているうちは、やるべきことがしぼり込めず、成果が出にくいです。「苦手な一次関数を」「凸レンズを」「江戸時代を」と、細分化した単元に分けて捉えて、模試ごとに重点的に時間とエネルギーをかけてつぶしていきましょう。

全体の得点自体に変化がなくても、また多少下がったとしても、意識的にエネルギーをかけた単元が克服できたならば、よしとします。

秋の模試ごとに弱点単元を克服して、冬休み以降、もう一度復習し直さなければいけない単元を減らせれば減らせるほど、志望校合格の道は近づいてきます。

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